だからあなたは集客できない。動員数をあげる3つのステップ
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前回の『ライブしてもお客さんが来てくれないんだけどボーカルはダイブしていく』に引き続き、集客できないと嘆くバンドマンへの話。今回は、実際に僕の周りでよく集客しているバンドがやっている、「仲間と楽しいことしてバカやってる」と言えば一言で済むことを、ぼっちでお馴染みの僕(@utainu)がいやらしく具体的な言葉にしてみようと思います。
大事なのは"きっかけ"をつくること
当然ながらアマチュアやインディーズバンドは、メジャーアーティストに比べて『知ってもらう機会』自体が少ないです。ラジオやTVのように不意に流れない限り、あなたのバンドや曲を好きになるかどうかは、まず興味を持ってもらってから更に曲を聞いてもらうというステップが必要になります。
ということで観客動員数をあげるために必要なことを3段階に分けてみましょう。
- 【前提】良いバンドであること(俺かっこいい)
- バンド名を知ってもらう(売名)
- 人脈を広げる(コネ)
1.【前提】良いバンドであること
良い曲・いい演奏をするっていうのは当たり前というか前提になるんですが、練習しろとしか言えません。
ただ、一つヒントを言うならこれは『いいステージを見せる』ということに置き換えてOKだということ。『上手い』じゃなくてもアリなわけです。
なんでも突き抜けてたらそれは武器になり個性になります。例えば演奏が突き抜けるほど上手ければそれは当然強みです。逆に突き抜けるほど下手でも話題になったりするもんです。伝説のバンドめらんちょとか金魚草とか。これは特殊で極端な例ですが、話題にもならないバンドなんて腐るほどあるわけで、曲やMC、衣装や演出など覚えやすいポイントがある、話すキッカケになる(ツッコミたい)部分があることは大事です。
とあるヤマハの人の言葉を借りるなら、「インディーズ、アマチュアがふるいにかけられているとして、どんなものが網にかかるだろうか?粒が丸くて大きければ大きいほど網から落ちることはない。しかし、粒は小さくても一箇所でも尖っていれば網から落ちることはない。インディーズ、アマチュアは尖ってなんぼ。」ということだ。マイルドヤンキーなんて言ってる場合じゃないです。
アマチュアな僕に友達が少ないのも、無自覚に僕自身がどこか尖っているせいかもしれない。そういうことにしておこう。
さて、バンドの準備ができたところで次はそれを周知しましょう。
2.バンド名を知ってもらう
バンドを知るタイミングっていつでしょうか。
- 見に行ったライブに出ていて偶然見た
- 友達が薦めていた
- 仲良くなった人がライブに出るから見に行った
- YouTubeを巡っていたら見つけた
- ネットで面白い文言を見つけてクリックした
- やたらと色んな所で名前を見る
だいたいこんなとこですかね。逆に言うとこれを全部やっていったらいいわけです。バンド名を見たことある、聞いたことあるというのが第一歩。とにかくバンド名がでるように活動して、存在を認識してもらわなければ何も始まりません。毎週でも毎日でも頻繁に名前を見ると、嫌でも気になってきます。良くも悪くも『刷り込み』はかなり有効。
最近ではSNSを活用してるバンドが多いですね。だから宣伝も多くて僕はRT非表示にしたんですが、逆にみんなの中で僕という存在が非表示になっていないかが不安です。
他に名前を知る機会が多いのは口コミや大きなライブの出演キャストなどですかね。情報を小出しにした告知やニコ生放送、YouTubeを利用した定期的なバンドの情報発信でバンドが動いている事をアピールするのも有効ですね。
\僕ここで週1~2回ブログ更新してるよー!/
で、バンドを知ってもらうのは何もお客さんだけじゃありません。同じバンドマンやイベンター、ライブハウスの人にも認識してもらうことで話は広がります。
3.人脈を広げる
音楽は国境をも超えて人と人を繋げるとは言いますが、"繋がる"ものでもあるし"繋げる"べきものでもあると思います。実際、バンド活動≒人脈と言っても過言ではないのではないでしょうか。
そして、人が来るようにするには人が来るようなライブに出るのが一番です。じゃあどうやってそんなライブに出るのか。
打ち上げに参加する
結局バンドマンも人間の繋がりなので、仲いい人とイベントやって呼んだり呼ばれたりするんです。そして、仲良くなる一番のキッカケは打ち上げだということ。バンドマンと繋がる為には打ち上げに出る事が一番です。あと精力的な人は人のライブに良く顔を出して挨拶してます。
こういう営業的なこともアリ、というかよく活動を展開してる人はこういうことしてますね。もちろんこれが全てじゃありません。例えばBUMP OF CHICKENなんかも打ち上げにはほとんど出なかったと言ってましたし、僕みたいなコミュ障にも向いてません。うちあげでぼっちにならない方法を逆に誰か教えてください。
ホームのライブハウスを作る
頻繁にライブ出演を繰り返したり、見に行ったり、自主企画をその箱(ライブハウス)で開催していると箱の人と仲良くなれます。すると同じ系統のメジャーアーティストや有名なバンドが出演する時にブッキングで当ててくれたりします。特に、メジャーアーティストがよく使うようなデカい箱だとその傾向は強いです。その分ノルマとかはシビアになってきますが。
慣れた箱だと色々融通もききやすいので、お気に入りの箱があるなら積極的に使っていくといいですよ。
高校生イベントに出る
バンドメンバーや友達に高校生がいるなら出てみるといいでしょう。人も多いし盛り上がったりします。高校生のパワーって凄いので。
宣伝しても効果がないならまず関心を引く
見に来てくれる人が居ないのは、そもそもあなたとバンドを「知らない」、「興味ない」という可能性が大きいです。
『仲良くない人』が『よく分からないもの』を宣伝しているより、『よく知ってる人』が『よく分からないもの』、もしくは『知らない人』が『面白そうなもの』を宣伝してる方が見てみようと思えませんか?
『仲良がいい』もしくは『興味を惹く話題性(アイデア)』というどちらかの要素があるだけで、見てもらえるきっかけは強くなるのです。
逆にどちらもなければ、YouTubeや音楽無料販売サイトで誰でも手軽に曲を発信することもできるようになったとはいえ、残念ながらそれ"だけ"では聞いてもらえることは少ないのです。
少なくともSNSなどでバンドを宣伝するなら、「聞いてください!」「絶対楽しくなります!」なんて言葉書くより、ジャンルでも自己紹介でも少しでも興味が湧くように『どういうバンドなのか』を入れるべきだと思います。フォロワーならともかく、RTされててもスルーされるのがオチです。
「はじめましてうたいぬです!趣味はアニメ鑑賞、特技は奇行(無意識)です!よく、『何考えてるか分からない』と言われますが、僕も分からないのでフィフティー・フィフティーです!目標はブログが拡散されて見てくれた人と友達になる、簡単に言うと『脱ぼっち』です!よろしくお願いします!」
簡単に言うと「好きになってもらう」
ここまでごちゃごちゃいらやらしく言いましたが、最後にこのいやらしさを簡単にまとめると、自分(バンド)の『何か』を好きになってもらうということ。ライブを見てもらうのに『曲』を好きになってもらうなんて数あるきっかけの1つに過ぎません。別のきっかけから始まり、そこから曲を好きになってもらうこともできるのです。
というわけで、今回はどちらかというと『人脈』という地道な集客方法について、ぼっちの僕が語っても真実味のない悲しい話でした。こういう話ばっかしてるから友達居ないんだよって、うっせ!次回は興味を惹くもう一つの要素である、『話題性バグツンのプロモーション』でバンドが一躍有名になった事例をいくつか取り上げてみようと思います。
追記:更新しました。「バンドを売るために○○をしました。」革新的プロモーションで成功した8つの事例
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