これはセコい!人気バンドマンが使う”行動心理学”8選

これはセコい!人気バンドマンが使う"行動心理学"8選

相手を見透かし自分の都合良く誘導する、もしそんな技が使えればあんなことやこんなことが好き放題……! そんな夢の様な話が『行動心理学』を駆使すれば誰でも可能です。

そこで今回は人気者になりたい、CDを沢山売りたい!というバンドマンが使えば、超メジャーアーティストになること間違いなしの行動心理学を具体的な例と共に紹介します。よく思い返すと、あなたの知っている人気のあの人も活用しているかもしれない……。

 

1. アンカリング効果でお得感を演出!

アンカリング効果とは、基準点を用意してあげお得感を演出する効果だ。例えば、単に90万円と記されるより通常価格100万円→特別価格90万円という表示の方が、10万円も安く買えるのか! という心理が働いてお買い得だと感じるのだ。

実践1 「物販に後から特典を足してセットにしたり値下げ」

勢い良く作ったのはいいけど余ってしまった物販を、もう売れないからと特典と称してステッカーをつけたりCDやバッチとセットにしだします。本当はこの値段ならTシャツしか買えないけど全部付いてくるのは安い! と思わせ値引きと同じくお得感を演出します。

ちなみにステッカーは、物販を購入しなくてもこっそり無料で配られる場合があります。

実践2 「県外でのライブに誘った後に地元ライブへ誘う」

バンドマン「来週、県外でライブするんだけど見に来ない?」
相手「その日はヒマだけど、さすがに遠いし行けないなー」
バンドマン「あ、ごめん。その日はこの近所でライブだったわ。めっちゃ近くない?来るよね?!」

※これは1度断った相手は続けて断りにくくなるという心理テクニック『ドア・イン・ザ・フェイス』も応用した高度な合わせ技である。

 

2. 同調現象で作為的に流行を作れ!

同調現象とは、集団の意見に合わせているときは安心し、そうでなければ不安を感じるという現象で、流行や仲間はずれのきっかけとなります。

実践1 「とにかく囲う」

ライブではたった一人でも心を掴むのが大事です。40人くらいのサクラで1人を囲み、「めっちゃかっけー!」とか言いながら手を上げたり盛り上がってみせましょう。囲まれた人は圧倒的人気と熱気ですぐバンドの虜になります。

 

3. ハッタリをかましまくれ!バンドワゴン効果

バンドワゴン効果とは、大勢の人に人気があるものほど支持したくなる、手に入れた時の満足感が高まるという現象です。いかに盛り上がっているか、支持を集めているかを感じさせることが重要です。

実践1 「観客を増やして人気を演出」

ライブでは人が入っているということだけで、他の人も釣られてフロアへ見に来ます。サクラを雇いましょう。

また人気をアピールしようと、Twitterでバンドの事などをつぶやいている人を連続RTするのは諸刃の剣ですので、使用の際は細心の注意を払ってRTしましょう。

実践2 「人が多く映っているっぽい写真で人気感を演出」

人が多く映っているっぽい写真で人気感を演出

多くの人が見ることになる写真は、お客さんが多いほど人気感が出ます。狭いライブハウスなどは必然的に人が密集しやすく、どこから写真をとっても人が多く写り人気感が出しやすいです。

また、お客さんが少ない場合は、客席を写さずにアップの写真を取ることで、観客が1人だろうと100人だろうと1000人だろうと関係がなく、クールな写真が撮れます。

 

4. とにかく繰り返せ!単純接触効果

単純接触効果とは、見ず知らずの人には冷たくなるが、接触(再開)を繰り返す度に好意を持つようになるという心理を利用した効果です。

お客さんの中には、毎日家まで付いてくる、日常生活で感じる視線など、間違った使い方をしている人も多くいるので正しく教えてあげましょう。

実践1 「ラッパーかと思うほど韻を踏む」

サビなど印象付けたいところで同じ歌詞やメロディーを繰り返してみましょう。特にきゃりーぱみゅぱみゅ以降のサブカルバンドでよく見受けられます。

 

5. コネを使いまくれ!ハロー効果

ハロー効果とは、一つでも良い印象があれば他の印象も比例して高くなる効果。外見が良いと中身や育ちがいいと思われるというもので、例えばブランド物が好きな人はこれを用いて自分をよく見てもらおうとしているのです。

実践1 「知名度の拝借」

今までに対バンした知名度のあるバンドの名前をあげたり、CDを出す際にジャケットの帯やTwitter、ブログなどでコメントをもらうことで多くの人に発信することが出来ます。

実践2 「ハイエンド機材を使う」

高価な機材を使うことでも存在感をアピールすることができます。高価な楽器を使うことで、楽器やバンドに打ち込んでるように見えて演奏に説得感が出ます。また、演奏力がそれほど伴っていない場合でも、「あの人はいい会社に勤めているんだ」という風に見られるパターンがあります。

 

6. 目的達成は小さなことからコツコツと!フット・イン・ザ・ドア

フット・イン・ザ・ドアとは、本当のお願いを通すために、その前に簡単なお願いをすることで相手からYESを引き出すテクニック。一度、要求を聞いた人間は、以降の要求を断りづらくならという性質を利用します。ファッションなど販売店でのやり取りではよく使われるテクニックの1つです。

実践1 「貪欲さとちょっとの強引が大事!」

「今日はどんなバンドを見に来たんですか?」
→相手から目的を聞き出す

「あなたが好きそうなバンドのCDがあるんですがこんなのはどうでしょうか?」
→探していると言った手前、見たり聞かずには居られない

「せっかくなので試聴してみませんか?」
→わざわざCDまで持って来られたし断りづらい

「○○子もこのバンド超好きだよなー?(突然、隣に居た知り合いに話しだす)」
→周囲も固められ同調せざる負えなくなる

「ですよね!どうです?この機会に1枚買ってみちゃいます?」
→もう断れない引き返せない

 

7. この日本ンフンフンッハアアアアアアアアアアァン!……ウッ……ガエダイ! カクテルパーティー効果

カクテルパーティー効果とは、パーティーのような雑音の多い場所でも、耳に手を添えることなく自分の名前や知りあいの声など、自分に関係ある情報を聞き分けられるという効果です。

視覚にも有効で、Twitterでよく見かける「この文字の中から最初に見つけた3つの言葉があなたを表す○○」という画像はまさにこれ。

実践1 「会場を支配する」

MC中に後ろのほうで喋ってうるさい人がいたら、すかさず
「俺達の音楽なんか誰も聞いてないけどね」
「後ろの方まで聞こえてるかー!」
など言ってあげましょう。

実践2 「このライブは自分の行くべきライブだ、と思わせる」

この日本ンフンフンッハアアアアアアアアアアァン! ……ウッ……ガエダイ!カクテルパーティー効果

ライブの告知文やフライヤーに

  • 「ストレスを発散したい人」
  • 「運動不足で体を動かしたい人」
  • 「いつも元気で健康的に居たい人」

などの文体を入れることで
「これ私のことだわ!」
「これこそ私が探していたライブだわ!」
とターゲットが絞られライブの動員が増えます。

実践3 「観客を家族と呼ぶ」

人はアダ名などのくだけた呼ばれ方をすると親密度が高く感じます。中でもよりつながりの深い「家族」と呼ばれた日には、観客はバンドマンにぞっこんLOVEです。彼氏彼女という呼び方はトラブルのもとになるのでやめておきましょう。

 

8. あいつはわしが育てた。IKEA Effect

IKEA Effectとは、同じものでも既成品と自分で作った(組み立てた)ものでは、自分で作った方に高評価を付ける傾向があるというもの。買って自分で組み立てる家具のIKEAから来ています。

実践1 「感謝する」

「俺達はまだ始まったばかりのド新人で、だけどみんなのお陰でなんとかやっていけてます」と毎回ライブで言っておくことでフレッシュさ(新人ぽさ)を感じさせると同時に、お客さんに
「私はバンドが始まった当時から見ていた」
「このバンドを育てたのはワシじゃ」
という感覚を植えさせることができます。

ただし、メジャーに行った後に音楽性などを変えると「あいつらは変わった」と言われるリスクもあるので覚悟しておきましょう。

実践2 「ユーザー参加型」

CDや音源に愛着を持ってもらえるよう、レコーディングからミックスまですべてお客さん自身にしてもらいましょう。バンドマンは肩にセーターをかけているだけでOKです。

 

まとめ

以上、8つの使える心理学でした。

今日の占いや血液型占いなどに比べれば、心理学ははるかに実用的です。嘘を付いている時はしぐさで見破るなど日常生活で使えるものはもちろん、恋愛や仕事にも使えるテクニックも多くあります。

あなたの日常生活のあちらこちらでも、気付かないだけで色彩心理学、社会心理学(集団心理学)、アドラー心理学などが多用されているのです!

心理学をマスターした君は明日からスーパースター!