目立ちすぎ!うねりまくる派手フレーズを弾く日本人ベーシストまとめ
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──『男は黙ってルート弾き派』 VS 『歌うベースが至高派』の論争は絶えない。
前回のベースの音作りはこれで完璧!アンプで抜けの良い音を作るコツが好評なようで嬉しいうたいぬ(@utainu)です
やはり、ベースは地味でルートを8分で鳴らすようにボトムを支えるべきだ!なんて人も多いですが、同じくらいメロディアスなフレーズを弾くベーシストとそれを支持する人も大勢います。僕もそのうちの一人。
特に日本は、歌モノなのにベースが楽曲の主役?って思うくらいフレーズが動きまくる独特なスタイルが多く見受けられますよね。嫌いじゃない、いや好きです。
ただ、これらは具体的にどちらがいいか明確なものがあるとは言えず、言ってしまえば作曲技法の違いでもあります。
例えば、『男は黙ってルート弾き派』のように歌をメインの旋律として主体に置き、伴奏はあくまでハーモニーの脇役となるのはホモフォニー音楽といいます。コードとメロディの関係が明確で、現在のほとんどの音楽がこれに当てはまります。
対して、『歌うベースが至高派』はどちらかというと、独立性のある複数のメロディがからみ合ってハーモニーになるポリフォニー音楽(対位法)に近いと言えるかもしれませんね。
そんなわけで今回は、ルート弾き派も唸らせるくらいかっこよくて、スライドなど多様しブイブイとうねりまくるフレーズが特徴的な日本人ベーシスト9人+αを僕の趣味丸出しながらまとめてみました。
1. 山崎英明 (school food punishment)
僕が一番好きな日本人ベーシスト。もう解散してしまったけど、school food punishmentも大好きなバンドでした。最初にSFPを知ったのは東のエデンED「futurristic imagination」だと思ってたけど、インディーズの「you may crawl」から知ってたことに後で気付いた。プレイで想像するよりもずっとエフェクターを多様しピック弾きスタイル。フェンダージャズベ4弦でHIP SHOTのドロップDチューナーなどを装備。今も東京でサポートなど多くしているようで、いずれ見に行きたいと思っている。
2. 亀田誠治 (ex.東京事変)
もはや説明不要なほど代表的なベーシスト。もともとプロデューサーとしても活躍しており、亀田音楽専門学校では理論を交えた音楽の見方を多く提示してくれた。ベース(音楽)はポール・マッカートニーから多く影響を受けていると話している。Fenderヴィンテージをメインにしていたが、最近は自身のモデルのYAMAHA BB2024を使用している。
3. イガラシ (ヒトリエ)
ニコニコ動画でボカロPとして絶大な人気を誇ったwowakaを中心に、Gt.シノダ、Dr.ゆーまお、Ba.イガラシの4人組バンド「ヒトリエ」で活動中。同バンドは今年1月にメジャーデビューを果たしている。イガラシさんは、もともと所属していた東方アレンジバンド「石鹸屋」での活動や、岸田教団&THE明星ロケッツのボーカルichigoらとのユニット「JUDGEMENT」で活動するなど、同人色の強いベーシストとも言える。同じくニコ動出身とも言える米津玄師のライブでもバックで演奏していた姿も印象強く残っている。Fender使用。
4.直井由文 (BUMP OF CHICKEN)
バンプのCHAMAは僕がベースを始めたきっかけの1つでもあります。当時最初にコピーしたのはガラスのブルースで苦労したけど、その分楽しくてしょうがなかったですね。その後のsailing dayではもう弾いてたら楽しすぎて、延々とリピート演奏してました。チャマは「歌うようなベース」を信条にしていますが、Vo.藤くんは逆に「ベースは歌うものではない」という風にインタビューで答えてた記憶があります。SONICのジャズベースをメインに使用中。
5. TETSUYA (L’Arc~en~Ciel)
こちらも説明不要なほど代表的なベーシスト。Playerが選ぶベストベーシストでは、世界中のベーシストを押し退け7位(日本人1位)にランクイン。学生時代仲良かったベーシスト友達がラルク大好きで、弾き方も音もまんまtetsuyaでよくピック弾きの参考にさせてもらってました。家でも移動中でも延々とライブ映像を見せられてから、バンドもより好きになりましたね。Bardicを始め自身のオリジナルモデルはいくつかあるが、ZONをメインにESP、LAKELANDなど複数のベースを使い分けている。
6. kei nakamura
僕が初めて知ったのはニコニコ動画でボカロPとして活動しているbuzzGさんの曲だった。毎回毎回ベースがめちゃくちゃかっこよくて好きになった。LUNA SEAの真矢や佐野康夫らとも共演し、現在ではナノやamuなど多くのサポートをしている。彼女 in the displayのba.松永さん(先輩)がナノと対バンして写真撮ってたのは羨ましかった…!Fender4弦やStingRay 5stを使用。
7. ティッシュ姫/こくまろみるく (BabyDollSymphony)
僕がニコニコ動画を見始めたキッカケ。NICO V3で共演した時はステージパフォーマンスがかっこ良すぎて濡れた(ハー!)安定感と楽曲をポップに聴かせるフレージングは素晴らしいの一言。演奏動画は、よくコピーさせてもらいました。AtelierZ4弦&5弦オリジナルモデル使用中。
ここからは少し毛並みが変わって、どちらかというとリフに近いフレーズが特徴的なベーシストを紹介。
8. 原 昌和 (the band apart)
原さんはベースとは別の意味でも注目すべき人物ですね。というのも、見た目からは想像できないくらいかなりのアニメオタクで、ハルヒのコスプレ姿なども披露している。ベースにも触れるならばゴリッゴリのパワフルなサウンド。使用機材はRickenbacker・4003→MUSICMAN・STINGRAY→Fender・American Deluxe Jazz Bass→ESP・AMAZE。
9. 日向秀和 (ストレイテナー/Nothing’s Carved In Stone)
和製Fleaとも言われるひなっちは上記以外にも、ex.ART-SCHOOL、ex.ZAZEN BOYS、FULLARMOR、Entity Of Rude、killing Boyなど多くのバンドで活動している。エフェクターを数多く使い、奏法も多彩だからか、どのバンドにいても存在感のあるプレイをする。FenderやLAKLAND使用。
最後に二人、(完全に僕の趣味で)外国人のリフが特徴的で僕の大好きなベーシストも紹介しておく。
Justin Chancellor (TOOL)
僕の大好きなバンドTOOLのこれまた大好きなベーシストのジャスティン・チャンセラー。一番好きと言ってもいい。独特のメロディアスなフレーズでTOOLに最高の変化をもたらしたベーシストだと思う。エフェクターを多用するスタイル、太いストラップ、そして希少なWalbassと、まさに唯一無二である。
Chris Wolstenholme (MUSE)
ジャスティンと同じく、エフェクティブでメロディアスなベーシストとして大好きなクリス・ウォルステンホルム。もともとドラマーだったが、今ではポール・マッカートニーも認めるイギリスを代表するベーシストに。クリスの影響で買ったファズのz-vex woolly mammothは近々レビューしようと思っています。Fender Jazz BassやRickenbacker, Gibson Gravver, Statusの4弦ベース使用。
以上、うねりまくるベーシスト特集でした。あ、凛として時雨の345とかも書けばよかった。
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