にわかメタラーの俺が出会った北欧メタラーは心が荒れていた
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この記事は、前回の『ヘヴィ・メタル入門に最適な聞きやすいバンド14選』 への反響にびびって家に引きこもり、延々とコナンの映画を見ていた俺が出会ったとあるメタラーとの会話の一部始終である。
──とある日。
なんだよ!こないだ書いたブログへの反応が『これはメタルじゃない』、『ハードコアじゃん』、『今の若者はこれがメタルだと思ってるのか』ばっかり!だからメタル聞かないって言ってるじゃん!最近ヘヴィーな曲の方が人気だしメタルサウンド取り入れてるバンドから入ってもらえばいいやん!(荒)
んーでも、あれはそもそもタイトルがまずかったかな。
!?誰だお前!
僕、たむ氏!高校の時にメタリカでメタルに目覚めると同時に、手にはジャクソン・ランディ・ローズのギターが握られてた!
スラッシュメタルやメロデスから入ったけど、ギター雑誌を買いあさって載ってるギタリストを辿っているうちに北欧メタルが好きになったんだ。最近までメタル聞きながら2年間しいたけ栽培に勤しんでいたよ!
うわぁい自己紹介ありがとう!
で、タイトルの何がダメなんだよ!!
正直、Fear, and Loathing in Las Vegasやslipknot, Protest the Heroとか紹介されてた半分くらいはメタラーからしたらメタルとは言えないと思うんだ。
…確かにロン毛で革ジャン着てるわけでもないけど、例えばスリップノットもFalilvなんかメタルの聖域と呼ばれるオズフェスにだって出てるじゃん!
まぁ確かにそうなんだけどやっぱりちょっと違う。例えば僕はライブとかも行ったことあるバンドだけどCHILDREN OF BODOM。僕はこういうのが好きだし、こういうのがオススメされてると思って見に来たんだよね。
※以下、たむ氏による説明を交えつつチルボド紹介。
▼CHILDREN OF BODOM – Silent Night, Bodom Night
フィンランドのメロディックデスメタルバンド。
彼らを聞いていたら高校生活が終わっていました。1番好きなバンドです。
この曲は彼らの初期の頃の曲で、クラシカル要素が強めです。
▼CHILDREN OF BODOM – Hate Crew Deathroll
だいぶアグレッシブなサウンドになり、歌も上手くなってます。初期の頃とだいぶ雰囲気が変わっており、以前ほどクラシカル要素を全面に出してはいません。しかし時折感じさせるクラシカルな雰囲気で良い感じに仕上がっています。
なんで紹介の時だけ敬語!?いや、それにしてもこれだけじゃギターの割合が多いとか低音の質が違う以外、正直俺がおすすめした曲と違いがあんまりわかんない…
それじゃあ他にも僕がSkypeでスウェーデンの女の子メタラーに教えてもらったバンドも紹介しよう。
▼OMNIUM GATHERUM – New Dynamic
フィンランドのメロディックデスメタルバンド。彼らの音は、私の持っている北欧のイメージ、特に冷たく厳しい冬の雰囲気を感じさせます。
凍てつく寒さの中響き渡るメロディ、激しい音の波の中にどこか透明感を感じます。
▼AMON AMARTH – Destroyer of the Universe
スウェーデンのメロディックデスメタルバンド。やはり北欧だからでしょうか、どこかヴァイキングを感じさせます。しかしそれがまた心地良いです。
あ!オムニアム・ギャザリンはこないだ四次元(福岡にあるキャパ80人くらいのライブハウス)に来てたバンドだね!
オムニアム・ギャザラムね。どっかのカードゲームじゃないから。
うーん、聞いてたら確かにこれはメタルだなーと思える…。でも何が違うんだろう…。
やはりギターが主体となったサウンドで速弾き、そして歌が少ないというのが特徴の一つじゃないかな。
それ聞きやすいとは正反対じゃん!!
そうなるね、まぁ聞きやすい聞きにくいって人にもよるって意見もあるし…。あと前回の記事は……
単純に情報としての間違いが多かったかな。
ぐぬぬ、それは反論できない…(※ご指摘頂いた点は既に修正済みですが、他にもあればお知らせください。)
じゃ、じゃあ、こっちも聞くけど例えばLinked Horizon(リンクトホライズン)の自由の翼とか、マキシマム・ザ・ホルモンとかコルピクラーニ(森メタル)は北欧メタラーから見てどうなの!
マキシマム・ザ・ホルモンの音はメタルっぽいけど違うかな。Linked Horizonの自由の翼は…メタルアレンジの歌ものって感じだからメタルとは言えないかな。やっぱりギターがもっと主張してないと
あ、やっぱさっき言った通りメタルと歌もの(聞きやすい)は成り立たないのね…。
コルピクラーニは北欧バンドってこともあってよく聞いてたよ。ただ森メタルとバイキングメタルの違いは知らん!服装が違うだけじゃないかな!あいつら酒ばっか飲んでるし!
あぁ聞けば聞くほどメタルが分からなくなってきた……
んもう!最後、単刀直入に聞くけど、たむ氏にとってメタルってなんなの?
おぉ、難しい質問…そうだな、少数の人が愛する音楽だよね、基本は。(笑)
僕も凄くコアな音楽ってことは認識してる。
メタルって他の音楽よりもアグレッシブで、エネルギーがある音楽でしょ?何かに対しての反抗…テレビを見れば甘ったるい音楽ばかりで激しいことがしたいっていう反抗心みたいなものがあったんだよね。
自分の中の反抗的な部分、それがメタルに一番表れるんじゃないかな。自分の気持ちに合ってるのかもしれない。
メタルを聴き始めたきっかけはメタルのギターの音が好きになったってだけだったけどね。
……そうだな、自分の心の荒れてる部分ってことじゃないかな。メタルを聞くってことは。
自分の中にそういう部分があってメタルとマッチしてると思うんだよね。
たむ氏……ッ!
fin
まだまだあるよ、たむ氏から授かったおすすめメタル!
▼SONATA ARCTICA – 8th Commandment
フィンランドのメロディックスピードメタルバンド。最近のはほとんど聞いていませんが、あまり疾走しなくなったみたいです。その場合はメロディックパワーメタルになるのでしょうか。よくわかりません。この曲は初期の頃の曲で、キラキラ疾走系です。どこまでも駆け抜けて行きそうな感じがとても好きです。
▼AMARANTHE – Hunger
スウェーデンのメロディックメタルバンド。たぶんメロディックメタルバンド。ヴォーカル3人編成で面白いです。割とキャッチーな歌メロで聞きやすいです。
▼THERION – Gothic Kabbalah
スウェーデンのシンフォニックメタルバンド。ゴシックっぽさも感じさせます。初期はデスメタルだったらしいのですがあまり聞いた事がありません。壮大で奥深く、ぐいぐいと引き込まれる独特の雰囲気を持っています。
▼DARK TRANQUILLITY – Lost to Apathy
スウェーデンのメロディックデスメタルバンド。メロデス界の重鎮のような感じです。このギターリフかっけえ。
うたいぬの今日の一言
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