セカオワこと『SEKAI NO OWARI』はなぜキモいのか

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「SEKAIで1番気持ち悪い。」

そんなコメントを見て気になったバンド。今10〜20代を中心に人気のセカオワこと『SEKAI NO OWARI』だ。

初めに言っておくと、僕はSEKAI NO OWARIが好きでも嫌いでもない。好悪するほど知らないのだ。しかし、ネットや僕の周りではSEKAI NO OWARIに対して「キモい」と凄く否定的な意見の人が多く、逆に気になってきたのでそれは何故なのか気になって調べてみることにした。僕もよくキモいと言われるので勝手に親近感が湧いている。

まずは、おそらく一番叩かれてるであろう2chの反応を見てみよう。

  • まぁこれが一番って思うほどハマるような音楽じゃない
    けど生い立ちとかボーカルの思考とかそんなの気にしなければ別に世界観とかも気にしなくて済むし
  • あのファッションキチガイが叩かれる理由だと思うの
  • 情熱大陸見て病んでるボーカルを他のメンバーが介護してるバンドなんだなって事はわかった
  • 歌詞が痛い ← わかる
    キャラ設定が痛い ← わかる
    PVが痛い ← わかる
    CDで聴いて聞き流せばいいじゃん!
    これで結構聴けた
  • ボーカルの声が気持ち悪い
    小坊のガキみたいな声嫌いやねん
  • なぜか神聖かまってちゃんのの子思い出した
  • 女がボーカルの夢をかなえることが私の役目とか平気で言ってる時点でやばいと思った
    自分に酔いすぎ
  • まずグループ名が寒い
  • 歌詞が情けなさすぎて

とまあ2chでは散々な叩かれような訳ですが、主に厨二病的な世界観や言動に批判が多く集まっているようです。なぜか僕の心も痛くなってきました。あと、ミッシェル・ガン・エレファント好きな人がバンド名で気になって聞いたらがっかりした、という声も多いようです。

 

バンド名の由来

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バンド名から否定されがちな『SEKAI NO OWARI』、その由来は何なんでしょうか。

調べてみると、インディーズ時代は『世界の終わり』メジャーデビューしてからは『SEKAI NO OWARI』と英語表記に変更、そして海外では『END OF THE WORLD』表記で活動しているようです。

そもそも『世界の終わり』というのは、ボーカルの深瀬さんが精神障害で閉鎖病棟に入院している時に世界の終わりだと思ったことから来ているそうです。僕も昔は病弱で骨折も多く、よく入院していましたが呑気にアンパンマンの塗り絵をしていた記憶しかありません。

日本語表示からSEKAI NO OWARIと英語表記に変わった理由は、「NO 終わり」で「終わらない、これが始まりである」という説や、sekai NO oWARriでNO WARを掛けている説、バンド名からSEKAOWAを抜いたらINORIが残る、など色々考察されているようです。

僕はA, SAKI NI EROI E WOというアナグラム説を唱えます。

追記:EもIも1個多かった…a, saki ni ero wo…

 

深瀬さんはADHD?

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精神障害を患っていると話すVo深瀬さんを調べてみると、ADHDのことではないかと言われているようです。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは

ADHD 不注意が目立つタイプの特徴

別の呼び名で「のび太型」と言われています。

  • 忘れ物が多く、物をなくしやすい
  • 気が散りやすく、集中力が続かない
  • 興味があるものには集中しすぎてしまい、切り替えが難しい
  • ボーっとしていて、話を聞いていないように見える
  • 行動が他の子よりワンテンポ遅れる
  • 字が乱れる
  • 不器用(縄跳びなどが苦手)
  • 片付けられない
  • あまり目立たない(ADHDであることに気づかれにくい)
  • 女の子に多い傾向がある

via 【SEKAI NO OWARI】セカオワ・深瀬慧の英語力をTOEIC講師が検証!〜ADHD(学習障害)でも英語は身に付く〜

これだけ見たら、僕は全部当てはまるし自分がADHDなんじゃないだろうかと思えてくるんですが、実際にADHDは外見などで判断できないため、しつけの問題や怠慢と区別が付きにくく理解が得づらい障害です。耳は聞こえるし、サングラス・包帯も要りません。

作詞作曲をほぼ全て手がける深瀬さんの、こうした症状や過去の出来事は歌詞に色濃く反映されているようです。

 

SEKAI NO OWARIの音楽・曲の在り方

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そもそもSEKAI NO OWARIはバンドなので音楽についても触れておこう。

メンバーは4人だが、曲中にはマーチングや効果音・シンセサウンドなどが多く使用されている印象。いわゆる”バンドサウンド”とは遠い。「ギターは不要」発言も話題になりましたね。

歪んだギターでピロピロやったら、そういう曲になってしまう。そういう人にしか届かなくなってしまうっていうのが嫌なんですよね。さっきも深瀬の言葉で あったんですけど、老若男女、誰にでも聴いてもらいたい詞なので、人懐っこい曲調にしたいなと思ってて。どの楽曲にも言えるんですけど、そこにはすごく気を使ってます

via INTERVIEW(1)――病気と、強い薬と、閉鎖された病棟

 

バイオグラフィー

  • Vo,Gt. Fukase(PEACE)
  • Pf. Saori(SAORI)
  • Gt. Nakajin(1)
  • DJ. DJ LOVE

()内は海外活動時の名義。

この4人、早くは幼稚園からの知り合いであり、音楽をするために集まったというより、「この4人でできるのが音楽だった」とのことらしい。2006年には自らライヴハウス『club EARTH』を作り、バンド活動もスタート。今でもデザイナーなど含め、みんなで共同生活をしているという。

2011年にメジャーデビューしてから、わずか3ヶ月後に日本武道館でのワンマン公演、チケットはSOLD OUTだった。その後も『今日、恋をはじめます』『クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル』『JR SKIKSKI』など多くのタイアップを獲得、最新シングル『炎と森のカーニバル』もCMで使われている。ふむふむ、僕が最初に認識したのはきゃりーの報道があった時だったなあ。

 

インタビューを見て浮き彫りになったもの

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『ストーリー』『不安』『依存』『ファンタジー』

SEKAI NO OWARIを調べれば調べるほど感じたものだ。

インタビューを見ていると、メンバーはみんな事あるごとに過去と自らの立場を語っている。インタビューなのだから当然っちゃ当然なのだが、他のそれとはちょっと違う。いじめ、リンチ、パニック障害という過去、fukaseを中心とした「私が居ないと」「自分が支えてあげたい」という想い。

さらにSEKAI NO OWARIは、ステージ演出やPVなども凝っており、本人たち自ら演出を手がけ"本番"とも語るライブでは、制作費5億円の木を設営するなどの手の込みよう。観客からライブはショーの様だと言われるほど。DJ LOVEが常にピエロの覆面をしているのも世界観を崩さない為と語っている。

演出に関して、「法律や物理的に無理なら諦めるが、予算や経費の問題だと言うなら譲れない」と答えていたのには好感を持てた。「スク水は旧スク一択。絶対譲れない」と語ってドン引きされる僕とは大違いだ。

 

ストーリー・マーケティング

この世界観を崩さないのは、いわゆるストーリー・マーケティングの一種になると思います。簡単に説明すると佐村河内守さんのゴーストライター問題みたいなやつです。過去や出来事(物語)を知る・共有することで、思い入れが強くなったり、神格化されたり。

2chで質問ある?スレに降臨した音楽業界関係者も、そういう面を含めてSEKAI NO OWARIを評価してましたね。

ただ、マーケティングという言葉を挙げた通り、人によっては商業的な側面が強く見えるってのも、叩かれている要因の1つなんだと思います。

 

コミュニケーション。バンドであることの意味

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SEKAI NO OWARIは演奏技術が特別高いわけでもないんですが、面白い音選びやアレンジ面では凄く優れてるんじゃないかなと感じます。情熱大陸で作曲している様子なども見れますが、某作曲家のNHKスペシャルとは大違いです。メンバーそれぞれが、曲に対して意見とアレンジ意識を持ってるんだなと感じました。当たり前のことなんだけど、意外とできないんです。

そうした意識の統一・共有ということで、4人で一緒に同じ映画を見たりもするそうです。それが楽器を使わない作曲になるんだそう。

印象的だったのが、サンプリングや演出ではなんでもやってみようとするスタンス、そして良いと思ったのものはメンバー同士でしっかり意思表明して「凄くいいね」「それはダメ」って言い合っている姿。さっきは「依存」という言葉で書いたけど、コミュニケーションをしっかりとっているんだなと。

そもそも自分たちのライブハウスを作ったのも、バンドにとって一般的とも言える「週に1、2度4時間のスタジオに集まる。その後にご飯なり飲みになり行く。」というスタイルで良い曲ができるのか?それは結局一人が作ってきて、周りはコピーするだけになったりするんじゃないのか?そういう時間のなさは違うなと疑問を感じたのがきっかけだったとのこと。

 

SEKAI NO OWARI人気曲

最後に、SEKAI NO OWARIの人気曲、好きな曲をいくつかピックアップ。

▼RPG

一番印象に残ってる曲。空はあーおくーすみわたーりーってよく口ずさんでます。メンバー全員妙にダンスが上手い。

 

▼虹色の戦争

歌詞見なくてもパッと聴き中二病を感じた曲。

 

▼眠り姫

度々、1日18時間睡眠の僕のことを歌った曲、ではないようです。1st アルバム『ENTERTAINMENT』収録曲。

 

▼スターライトパレード

曲は6分30秒を超える長さにも関わらず、歌詞の半分はほぼ繰り返しという。それで売れるのだから凄い。

 

まとめ

歌詞や演出などを今回ちゃんと見て、最初は「まあキモいって言われるのも分かる」という感想でした。しかし、色々見れば見るほどそれ以上に自分たちの面白いものを追求していく姿が見えてきたので、結果的にこれからも楽しみなバンドになりました。

ここまで調べて分かったことは、僕が「旧スク至高論」を唱えても受け入れられなかったのは、コミュニケーション不足が原因だったんじゃないかということですね。(オレオワ)