意外と深い。ベースのチューニングに関するすべて

ベースのチューニングに関するすべて

ドレミファソラシ…あなたはどれくらい音程をしっかり聞き分け、出すことが出来ますか?

ベースはヘッドについているペグを回すことで音程を変えることが出来ます。たったそれだけだけど意外と深いチューニングの話。チューニングしないままベースを弾き続けると音痴になってしまう可能性だってあります。すすんで音痴になりたい人は居ないですよね。

ベースチューニングに関する基礎から予備知識まで全てを載せておきますので、しっかりチューニングしてみましょう。

 

目次

2/5追記※リンクが飛べなくなっていたので修正しました

 

1. レギュラーチューニング

レギュラーチューニング

ベースの一般的なチューニングは、フレットを何も押さえない状態で開放弦を鳴らした時の音が低い方(4弦)から順にEADGと(ミラレソ)なっており、これをレギュラーチューニングと言います。

ちなみに、ギターのレギュラーチューニングは、低い方(4弦)からEADGBE(ミラレソシミ)となっており、オクターブは違いますが、ベースと同じチューニングに高音弦BEが加わっただけなのがわかります。

通常、国際的に決められているのはA=440Hzですが、時に高めの442Hzなどで合わせることもあります。Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅでお馴染みナカタヤスタカなんかの曲でも、たまにありますね。

 

2. 5弦ベース・6弦ベースのチューニング

5弦ベースは4弦ベースの低い方に+1弦(LowB)が加わったもので、レギュラーチューニングはBEADG(シミラレソ)となっています。また6弦ベースは5弦ベースに高音が加わったものが一般的で、BEADGB(シミラレソシ)BEADGC(シミラレソド)というチューニングになります。(7/3追記:メールにて6弦ベースの場合、1弦はHi-Cを加えたBEADGCが一般的というご指摘を受け、修正しました。ご連絡有難うございます!)

 

3. チューニングの方法

チューニングの方法

チューニングの仕方はいくつかあるのですが、今回は代表的な2つの方法をお教えします。

3-1. チューナーを使う

最も手軽なのはチューナーを使う方法です。チューナーで一般的な表示形式は、音の高さに合わせて針が左右に動くというもので、真ん中を基準に針が左側にあれば音程の低い状態、右側にあれば音が高い状態となります。

最近ではSONIC RESEACHなどのターボストロボチューナーもあり、これは音程によって円の回転速度が変わり、音程が遠ければより早く円が回転し、音程がぴったりになると円の動きも止まります。

3-2. 音叉(正確な音程が出せるもの)を使う

音叉はコツンとぶつけると振動し、440HzでA(ラ)の音が鳴ります。つまり3弦を音叉と同じ音程で鳴るように調節していきます。ベースのA(ラ)の音と音叉のA(ラ)の音が違うほど「ワーンワーン」と音のうなりが早く聞こえ、ぴったりと合えば合うほどこのうなりがなくなるので、そのポイントを探しましょう。

3弦開放の音がしっかりA(ラ)に出来たら次は、3弦の5フレットと2弦の7フレットのハーモニクスが同じになるように、それができたら2弦5フレットと1弦の7フレット、3弦の7フレットと4弦の5フレット…というように全弦チューニングしていきます。

音叉・ハーモニクスでチューニング

慣れるまで大変な方法ですが、鍛えることで耳も良くなります。

また、チューニングを合わせるための基準的な音があれば同じ方法でチューニングができるので、ピアノなどしっかり調律されたものや、バンドメンバーのギターなどに音を出してもらってチューニングすることもできます。

3-3. チューニングのコツ

チューニングのコツとして、低い音からピッタリと合うように調節してきましょう。高い音からゆるめて合わせるとチューニングがズレやすくなってしまいます。

また一旦全弦をチューニングしたらもう2,3順同じように全弦のチューニングを確認しましょう。一つの弦を調節することで、他の弦にも影響が出てチューニングがズレるのを防ぐことができます。

 

4. 変則チューニング(半音下げ・ドロップ・オープン)

変則チューニング(半音下げ・ドロップ・オープン)

チューニングを変えて演奏することにより、思わぬフレーズが出たりレギュラーチューニングでは弾けないフレーズが弾けたりします。代表的な3つの変則チューニングを紹介。

4-1. 半音下げ(ハーフステップダウン)チューニング

全弦半音下げたもの。通常、半音下げと言えばレギュラーチューニングより半音下げたE♭A♭D♭G♭(D#G#C#F#)というもの。ロックバンドなどに多い。

また、ダウンチューニングと言えば、一音下げや二音下げチューニングという場合もあり、僕のフェンダーアメリカンデラックスはCチューニングでCFA#D#となっている。ハードコアやデスメタルなどではダウンチューニングが一般的。

4-2. ドロップチューニング

最低音弦だけ一音下げたもの。ドロップDチューニングであればDADG(レラレソ)となる。最低音を下げることで音の厚みを出したり、リフものを弾きやすくなるというメリットがある。レギュラーチューニングとドロップチューニングをワンタッチで簡単に切り替えれるヒップショットなどもある。

4-3. オープンチューニング

フレット押さえず開放弦を鳴らした状態でコードが出来上がっている状態になるため、主にギターで用いられる。例えば代表的なGチューニングであれば、開放がDGDGBD(レソレソシレ)となり、5フレットをセーハでC、7フレットをセーハするとDと、指一本でスリーコードが弾けます。*セーハ…指一本で1から6弦まで押さえること

その他にもアップチューニングなど半音上げることもあります。CrossfaithのベースHirokiさんなどは5弦のアップチューニングでCにしてたと思います。

 

5. オクターブチューニングで楽器を調節しよう!

オクターブチューニングで楽器を調節しよう!

開放弦だとチューニングはあっているのに、フレットを押さえると音程があってない!なんてことにならないために必要なのがオクターブチューニングです。方法は簡単。開放弦の12フレットのハーモニクスと、12フレットを押さえた時の音程を合わせるだけ。

必要なもの: チューナー、ドライバー、シールド

手順1: チューナーを繋ぎ、開放弦をしっかりチューニングした状態で、1弦づつ12フレットの開放弦と12フレットを押さえた時の音を鳴らし、音程を比べます。ズレている場合、ブリッジサドルの位置を調節することで合わせます。

フレットを押さえた音の方が高いとき…サドルをネック側から遠ざける

フレットを押さえた音の方が低いとき…サドルをネック側へ近づける

【※注意】弦をピンと張った状態のままサドルを動かすとブリッジなどが傷つく可能性があるので、少しゆるめてからドライバーで回すようにしましょう。

手順2: もう一度チューニングし、上記を何度か繰り返しながら微調整していきます。また完璧に同じにならず誤差程度のズレが出る場合もあります。

弦交換の際はオクターブチューニングまでチェックしましょう。調節することでベースのサウンドがキレイになります!

ブリッジ?サドルって何?という人は『エレキベース初心者必見!各部パーツ解説~中級者向け補足あり』をご覧ください。

 

6. チューニングで音は変わるのか?

チューニングで音は変わるのか?

確実に変わります。ベースの場合「低音を出すなら5弦を使えばいいんじゃないの?」とはよく言われるのですが、5弦で鳴らすLowAと4弦のダウンチューニングで鳴らすLowAは音の質が変わってきます。

実はこれ、一本のベース内でも同じようなことが言えます。例えば、4弦5フレットのAと3弦開放のAでは、同じAでも4弦5フレットのAの方が太く聞こえます。

これは弦の太さやテンションの違いから生まれるもので、高音弦のローポジションより低音弦のハイポジションの方が音が太くなります。ロックベーシストなどが低音弦を好むのも、そういう理由から来ています。

若干話しは逸れましたが、楽曲のキーや運指の問題だけでなく、チューニングによる音色の変化は確実にあるのです。

 

7. 知っておきたいチューナーの豆知識

チューナーBOSS,KORG

ほとんどの人がチューニングにチューナーを使うと思います。そのチューナーも意外と深いのです。

7-1. 精度はチューナーによって違う

チューナーは何を使っても同じなわけではなく、機種によって精度が異なります。最近のペダルチューナーは平均±1セント程度であり、この数値が小さいほど正確ということになります。調節などの際は、より精度が高いほうがいいのですが、ライブなどの場合精度が高過ぎるといつまでたってもピッタリ合わないなんてこともありえます。±1セント程度あれば十分だと言えます。

7-2. チューナーはメンバー内でメーカー・機種を揃えた方がいい?

チューナーの精度などによる微妙なズレ違いをなくすことで、よりキレイなアンサンブルが生まれるという理由からです。しかし、実際はそこまでシビアに合わせている人たちは稀です。

7-3. チューナーをエフェクティブに使う小技

豆知識というわけでもなければ、使えるポイントも限られてくる技なのですが、チューナーをキルスイッチ(ミュート)として使う技。チューナーをリズムに合わせて連続して踏むことで人力でキルスイッチ、スライサーなどを再現できます。僕は曲の最後にバーンとみんなで鳴らしてる最中によくやります。

注意点として、低音はパワーが大きいのでいきなりミュートになると違和感が大きいからそこはうまく頑張ってください。あと必要以上に踏むのでチューナーにも負担はかかります。なので僕は安いKORG Pitchblackを愛用してます。

 

8. チューナーとして使えるアプリ

KAWAI チューナー
音の波形なども見れるたり、音程を発音するピッチパイプ機能付き。

PolyTune
ポリフォニックチューナーPOLY TUNEのアプリ版。精度はそのままに、多弦同時チューニングも可能。

無料ギターチューナー
これはiOS版ですが、Androidアプリ版もあり人気のようです。

 

9. おすすめペダルチューナー

僕も愛用中。安くて定番KORGピッチブラック。

複数の弦を一度にチューニング。小サイズなチューナーが欲しい人はPolytune mini

いつでもどこでも手軽にチューニング。持ってると便利なクリップチューナー。KORG AW-2Gを愛用中。

高精度&高速チューニングSONIC RESEARCH

BOSSのTU-3なども人気ですが、スイッチングノイズがないという利点はあるものの、音痩せの激しいチューナーでトゥルーバイパスじゃないことなどからあまりおすすめしていません。

以上ベースのチューニングに関するすべてでした。書き忘れなどあったらまた追記するかも知れません。

7月18日追記:ベースの音作りはこれで完璧!アンプで抜けの良い音を作るコツを更新しました。