『音楽は言葉』。Victor Wootenが話す音楽の本質が素晴らしい【TED動画】

Victor Wootenが話す音楽の本質。言葉であり自由であること【TED動画】

Facebookでシェアされていたベーシスト ヴィクター・ウッテン(Victor Wooten)の日本語訳されたTED動画が素晴らしく、音楽の本質について触れていたので、いいね!だけじゃなくブログでもシェアしておこうと思います。

TED(テド)とはアメリカで開催される大規模な講演会の主催グループのことであり、様々な分野で活躍する人々のプレゼンテーション自体を指す場合もあります。熊のぬいぐるみの映画じゃありません。(僕は同時期に知ったので最初は混同してた)

以下、動画の内容について紹介。

 

「Music As A Language(音楽は言語)」

「Music As A Language(音楽は言語)」と名付けられた18分に及ぶこの動画の中で、ヴィクター・ウッテンは音楽も言葉も同じコミュニケーションの為の手段であるにも関わらず、2つの学び方が違うことを指摘します。

音楽のレッスンは”音楽理論”から始まり、初心者・中級者・上級者と分けられ、それぞれがステップアップしていかなければ、なかなかそれぞれが一緒にセッションすることはない。

しかし言葉は、ミスしながら完璧でなくとも、24時間その環境で学んでいく。これは音楽的に言えば、赤ちゃんながらにプロとジャムセッションをしている状態である。そして、音楽もそうあるべきだと彼は話します。

それに大事なのは、

  1. 最初は間違っても構わず演奏させること
  2. 日常的に 優れた音楽家と一緒に演奏できる機会を設けること
  3. 「練習」ではなく「演奏」を楽しませること

そして、自由であることの大切さを説きます。

スラップやロータリー双方、ハーモニクスやタッピングで時にメロディアス、時にはパーカッシブでグルーヴ溢れる演奏など、僕が知る中で最も自由なベースを弾くヴィクター・ウッテンが言うと、説得力が違いますね。

 

オクターブが変われば響きも変わる

また、後半では人生を音に例えて、CとC#は隣り合った音で一緒に鳴らせば濁って悪い音になってしまう。だけど、Cを1オクターブあげてあげると?CはC#にとってのM7(メジャーセブンス)になり、とてもキレイな響きになる。さっきと同じ音なのに。そして、人生も同じように、少し見る視点を変えるだけで、物事は全然違って見えるんだと話しています。

これは、僕が好きなバガボンドの
「心を開いて受け止めるならこの世のすべては美しくてもともと」
という本阿弥光悦の台詞に通ずるものがあり、「多角的な視点を持とう」という僕が大事にしている考え方の一つでもあります。

他にも動画では、バンド/ベーシストとして生まれてきたヴィクター・ウッテンの音楽を人生に応用すること、音楽から学ぶことが聞けますので、ぜひご覧ください。

また、この動画はYouTubeの投稿者も書いている通り、音楽家も音楽家じゃない人にも、すべての人に見て欲しい内容ですね。

▼最後にウッテンのソロ動画もどうぞ。